着物の各部分の名称
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きものの各部分の名称
袖(そで)、袖口(そでぐち)、袂(たもと)
振袖が洋服と違う独特なかたちの一つが「袖」です。袖が下の方に長く垂れていて、この袋状の部分を袂(たもと)と呼びます。 一見不要に見えるこの袖の部分が、洋服との決定的な違いであり、振袖ならではの優雅なポイントになります。袖口から腕や長襦袢が 見えると品が悪く見えますので、立ち振る舞いには注意しましょう。
裾(すそ)
きものを着ると裾で足の動きが制限されるためか、とってもおしとやかな歩き方になります。美しくなおかつ歩きやすくするには、 まず『裾割』をしておくと歩きやすくなります。足を肩幅に開き、裾を左右に開くよう膝を軽く2~3回曲げます軽いスクワットするような 感じです。その後裾はきちんと直しておきましょう。
半襟(はんえり)
長襦袢の汚れを防ぐだけではなく、おしゃれ度をアップさせるのに重要なアイテムでもあります。色柄や刺繍が入った半襟を上手に 使いこなしましょう!半襟は長襦袢の襟部分に被せて、数箇所縫うだけで大丈夫です。その際、必ずどの部分が襟元から出る部分か 確認しておきましょう。
伊達衿(だてえり)
きものの衿に重ねて使う装飾用の衿で、「重ね衿」とも呼ばれています。着姿に気品や華やかさを加える胸元の刺し色となり、 コーディネートのポイントになるので、振袖の地色や柄の色に合わせて自分だけのお気に入りの組み合わせを見つけてくださいね!
衿(えり)
半襟と伊達衿ときものの衿を合わせた部分を「襟元(えりもと)」と呼びます。襟元は美しい着物姿のポイントですので、伊達襟が 浮いていたり襟がみえなくなっているのに 気づいたら直しましょう。また、襟元は手で触る回数が多い部分で、汚れやすい部分でも ありますので注意しましょう。
帯揚げ(おびあげ)
振袖の帯揚げは、帯と着物を調和させる飾りで、着物の帯の上に載る幅の広い布の事です。江戸時代に芸者が「太鼓結び」を発案した 際に、帯枕を隠し帯を支えるために発明されたのが帯揚げだと言われております。ちりめんなどの素材が主流。帯や帯留めとの色合わせを 楽しんで見てください。
帯締め(おびじめ)
帯の上で結び、帯や帯結びをしっかりと支えるのが帯締めです。主に、筒状の布に綿を詰めた「丸ぐけ」と糸をより組んだ「組紐」に 分けられ、組紐は「平組」「丸組」「角組」に分けられます。最近は帯飾りを帯締めに組み合わせることも人気ですのでぜひチャレンジ してみてください。
おはしょり
振袖の着丈を調整するために、たくし上げた部分です。きちんと調整しておかないと着崩れしやすくなりますので、だぶつかないように 調整しましょう。また、見た目もきちんと水平になるようにしましょう。