振袖とは?
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振袖について
きものの中で最も豪華な振袖。袖の「袂」(たもと)が長いために振袖と呼ばれ、未婚女性が祭礼や儀礼的な場面で着用する正装の晴れ着です。
袂の長さによって振袖は分類されており、袖丈114cmほどのものを「大振袖」、袖丈100cmほどのものを「中振袖」、袖丈85cmほどのものを「小振袖」としています。
ちなみに、昔は関所を通る際、未婚女性は振袖を着用しないと通過が出来ないため、関所の近くにはたいてい貸し振袖屋があったといわれてます。
振袖のT・P・O
花嫁衣裳、お色直し、成人式、謝恩会、新年会、披露宴、初釜、茶会、気軽なパーティーなど、様々なシーンで活躍する振袖。現在のコーディネートに関してはあまり昔のしきたりに従う必要はないと思いますが、ちょっとしたコーディネートのポイントを抑えることで、いっそう美しさを引き立てることができます。
成人式
成人式では多くの女性が振袖を身にまとい、20歳の記念日を飾ります。一生に一度の記念日、袖を通すときの気持ちも格別なものになるはず。
格調高く帯結びは立て矢か、ふくら雀などのお嬢さま結びがおすすめ。
ヘアは、振袖のボリュームとバランスを大切にしながら豪華なスタイルに仕上ましょう。
お正月
新春らしく、すがすがしく装いましょう。ヘアも新日本髪風にするのも素敵です。口紅に透明なグロスをひとぬりし品よくナチュラルにしたり、 パールの効いたアイシャドーで目もとも涼しく見せたり、メイクも爽やかな印象に仕上ましょう。
謝恩会
長いようで短かった学生生活。巣立つ日には華やかに祝いたいものです。帯揚げや伊達衿のカラーをきかせて個性的にコーディネートしましょう。
卒業式は「袴」、その後の謝恩会には「振袖」という楽しみもありますね。振袖よりも袖丈が短い二尺袖の袴姿や中振袖で 「袖長スタイル」に仕上げた袴姿を楽しんだ後に、袴を外して謝恩会を振袖で堪能してみてはどうですか?
結納
結納は、婚礼の最初の式であり、再び変わることのない夫婦の契約を意味する大切な儀式です。上品さを表すためにも、派手にならない コーディネートを。帯結びはお太鼓系の宝船、帯揚げは総絞り、帯締めは丸組。ヘアスタイルやメイクも品の良い仕上げ方を心がけましょう。
小物のコーディネートポイント
草履は振袖に合わせて金銀糸を織り込んだ布製のものやエナメル製のものを。かかとの高さは高いほうがフォーマルになります。 バッグは手提げタイプが便利です。